暗闇の中に点滅する青。
イヤホンをした時の血管の中を蠢く液体の音とか。
頬を撫でるぬるい風と甘ったるい煙をかき混ぜながら、公園で木に向かって話しかけ続けている耄碌老人を見下ろす深夜2時。
数グラムの化学物質で感覚を狂わされていく、私が私で居られなくなる。それを正常と呼ばれれば、異常な私を生かしておく道理はどこにあるのだろうか。
根本的な希死念慮に盲目的な感情移入。
唐突に全てを終わらせてしまいたくなる衝動を左手の人差し指に飼っている。
指先から繋がる糸を辿り行けば、煤けたコンクリートの夜景だって案外悪くないような気もして
黄色い線の内側で電車の遅延に不満を零すだけの人間になれれば良かったって
フェンスに背を預けて笑っていられるだけの青春であれば良かったって
私だってそう思うよ。
でも私の求め続けた絶対的な平穏って、死じゃんって。