コトダマリ

抜け殻の感性。

2020-01-01から1年間の記事一覧

おしまい と はじまり

どうにも、上手くいかない1年でした。 毎年大体年の瀬には「今年はろくでもない1年だった」なんて悪態をつきながら、心の内ではまんざらでもなかったなどと思っているのですが、今年はひときわ御し難い年でした。 2020年、年が明けて間もなくして祖母が亡く…

shu sha

取捨選択。 捨てる神あれば、拾う神あり。 誰かに捨てられたり拾われたりそんなことで振り回される人生、こちらから願い下げだ。 自分で拾ったものだけを足元に並べて歩いていきたい。 人間は無力なので、誰かを救うなんて出来ないし 私は無力なので、自分の…

マグカップのふちで舌を火傷した

昔好きだった人の一番好きな所は、絶対に私のことを異性・恋愛対象として見ない所だった。 女性らしさを私に求めたりしない。 私が一方的に好きでいられる、ずっと変わらずにいられる。だから好きだった。 つまり、好きじゃなくなった理由は、そういうこと。 …

趨る

指の間を水が逃げていくような感覚。 掴みたいけど掴めずにいる。 多くを望むから苦しい。 「人並み」を見上げてしまうから自分の居場所の薄暗さに哀しくなってしまう。 自分の生き方とか、今選ぶべき選択肢とか、過去の自分の感情とか、そういうことをよく…

遺影は加工済みセルフィーじゃだめですかね?

多分物心ついた頃から、生きたいと死にたいの間でずっと足掻いている。 さっさと死ね。長年そういう感情と連れ添って生きてきたので、私の中で死にたい気持ちが渦巻いているのはごく当たり前のことで、「今日は寒いなぁ」とか「お腹がすいたなぁ」とかそうい…

彼氏というより麻薬

友人と自分の能力不足や日頃の言動の内省的な話をしている時に 「まぁでもお前は彼氏いるからいいじゃん」と言われた。 他人との関係の有無は私のステータスではないし、他者との関係を構築していく上で尚更自己対話の不足は問題だと思うんですよ。 他人に許…

逃避行、墜落、堕落

自分の弱さを受け入れるだけの強さが欲しい。 人に甘えるとか弱い部分をさらけ出すみたいなそういうことがどうにも下手くそで、つまり可愛げがない。 適当に隙を見せたふりをして相手の信頼を獲得する、それでいて相手の懐に潜り込み実のところ自分は何も真…

夢現

手のひらに握りしめた丸い粒にここまで拵えてきた私を壊された。 人間の意志など所詮科学の力には逆らえない、あまりにも脆弱なものですね。 あまり多くを覚えてはいないのだけれど、ただただ悲しくて泣いていたような気がする。 全部夢なら良かった。色んな…

いつまでも天秤の端っこに座っている

言葉を測ることは難しい。 Command+Rでグリッドを表示しても、メッセンジャーに並んだ言葉の意味も重さも、はかれはしないのだ。 そのままでは測れない物の質量を調べる時 他の物で置換して価値を数える。 秤の反対側に価値を積んで、釣り合わせる。 愛だっ…

寝言「アレクサ、安楽死させて」

AIアシスタントに話しかけるだけで色んなことが片付くような世界線を、眠りながら描いていた。 ただの夢の話です。 生活のありとあらゆる動作は音声だけで操作できるようになる。 コンピュータの前で座っているだけで生産と消費は自動で繰り返されるので、も…

幇助

私の中の孤独は私にしか潰せないのだと思う。 根本的なズレを内に秘めているから、見えない壁で隔てられている。 触れた温度は伝えたいところまで伝わらない。 理屈で説明が着くところに答えを求めたくなるのは、温かさがいまいち分からずにいるから。 孤独…

それでもまた私は絶望の夢から目を覚ます。

誰かを救った神様が自分をも救ってくれるとは限らない。 誰かにとっての死神が今日の私に救済を齎すかもしれない。 天国の故人が悲しむよ、なんて言葉は 聞きたくないのです。 本当に死後の世界なんてものがあって、そこで私の大好きな人が苦痛もなく幸せに…

金平糖の先端で生きている

「死にてえな」と。 無意識に言葉が口をついて出る。 別に何もそんな急を要していなくなりたいわけでもなくて、人並みに人生に絶望したり、目まぐるしい現実に杞憂したり、ちょっとしたツイてないことの繰り返しにうんざりしてしまった、それだけの事なのだ…

後を追うのでは無く、跡を消したいと思う

死なせてくれ。 ‪一生昇華出来ない悲しさを抱えて、それでも尚生きていけというのはあまりにも残酷‬ではないか。 ‪死後の世界なんてものは‬信じちゃいないので、死んだらまた会えるとか、同じ場所に行けるなんて思ってはいないけど どうしたってもう二度と会…

PLEDGE

梅雨の匂いを嗅ぎつけてベランダに出た すっかり仕舞い忘れた洗濯物が下がっているのを見て溜息をつく 雨の向こうに見える光を数える 光の数だけ顔も知らない誰かが生きている 毎日が超幸せなわけでもないけど、耐えられないほど辛い事ばかりなわけでもなく…

破片を踏み抜くような

誰も居ないはずの部屋から 聞こえるはずのない音が聞こえた ……ような気がした。 気の所為でしか有り得ないのだよなぁと現実を突きつけられて、色んなことを思い出す。 廊下に響くイントネーションのずれた挨拶とか 冷凍庫の食べかけのアイスとか 遂ぞ使わな…

ヘイト値がカンストした

キッッッショ。 この一言に尽きます。 表面に見えるものだけを見て他人の人間性を理解した気になっている。 それでいて自分の方が優れて居るなどと驕っている。 人間らしさを諦められないくせに、諦めた振りをして、真摯に生きようとしている人間に後ろ指を…

差し替えが怖い

考えなくていいことは考えないことだ と言われた。 過ぎてしまった昨日のことを 今思い悩んでも変わらないのだと 不確定な明日のことを 今憂い悩んでもどうにも出来ないのだと そんなふうに思えたら少しは楽だったかも。 時間というのは永遠に続く今で成り立…

バイキルト

"愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ" なんて歌詞があったけれど あれはなんの歌だったっけ。 事実、本当に言葉は魔法にも呪いにもなり得るので 愛の言葉は強化バフみたいなものだよ。 その言葉が嘘か真実かはさておいても、 愛を囁かれるだけでなん…

灰と。

‪人間は死んで肉体を失った後も誰かの記憶の中で生き続けるのだけれど‬ 私は誰の記憶にも残りたくなどないのよ。 写りの良くない写真を遺影に使われたり 私の人生を知りもしない人に私の人間性を語られたり 私の肉体や心を蝕んでいた人に軽率に哀れみ悲しま…

がんばりましょう。

昔から自分のために努力をするということが苦手だ。 私は内向きなエネルギーを昇華する機能が不精巧なのだと思う。 自分の将来のため、自分の評価のため、自分が喜びや達成感を得るため。 どうもそういう努力が出来ない。 未来に対するいいイメージみたいな…

家族と呼ばれるもののことを考える

血の繋がりなんていうものはくだらない、それでいて絶対的だ。 文字についた飾りに過ぎないくせに、道徳観で紐づけられる。 日々の課題を果たすことは愛ではないと思っている。でもそれを愛と呼び、感謝を強い、当たり前のような顔をしてはぐれたものに指を…

被害妄想

それでいて悲観的観測。 世界は6つのクォークと6つのレプトンで出来ていて、私はその12種類の素粒子に死を囁かれている。 大袈裟な話。 大抵の事は思うようになんていかないものだ。 出かけ際にスマホは見つからないし、買ったばかりの服に染みはつくし、揃…

自分で傷を抉る話

自分の傷を認めるということは、痛みを増幅させる行為だと思う。 大したことない怪我だと思っていたのに、傷口から流れる血を見ていたら痛みが増してきたとか 捻挫だろうと高を括って、挫いた脚を庇いつつ歩いて病院に向かったら骨折と診断され、その瞬間何…

メメント・モリ

長い間思考の片隅に死を置いて 数ある選択肢のひとつに死を並べて 死と向き合って、生きてきた。 私にとって死ぬことは、画面に並ぶコマンドのひとつに過ぎない。 ずっとそういうつもりでいた。 自覚も覚悟も自分には存分にあるとそう思い込んでいた。 が、…

嘘をついていい日だった いっそ全部嘘にして欲しい 起きてしまった事も 消えてしまった夢も 失われてしまった命も 終わってしまった関係も 私の存在も こんな意味の無い言葉も 全部嘘で 本当は何もあの時のまま変わらないよって 言って

熱いのは嫌いなのだけれども。

温度の下限は-273度なのに対して、温度に上限はないのだよ。 プランク温度を超えて温度という概念ですらなくなっても、熱量やエネルギーは無限に増えていく。 世界はそういう風に出来ているので、不幸には限りがあって幸せの上限はない、きっとそうだと思っ…

(変化を恐れすぎているという自覚はある)

些細な幸せを汲んで歩くこと 好きな人に会うこと 好きな物に触れること 好きな音楽を聴くこと 好きな色を身につけること そういう私が私であるために必要なことを大切にして生きていようね。 今も昔も 私はいつだって周りに変わらないことばかりを望んでいる…

常は非情なので

死はそんなにドラマチックじゃない。 何気なく続いていた日常が突然に途切れること、ただそれだけ。 死は なんの前触れもなく音も立てずにやってくる。 息を潜めたまま静かにやってきて、そうして全てを変えてしまった。 めまぐるしい非日常を何とかやり過ご…

シュレッダーにかける

悲しさや苦しさを食べてくれるシュレッダーがあればいいのになぁと思いついた どうせなら寂しさも食べてくれるシュレッダーがいいなぁと思ったのだけれど きっと寂しさはシュレッダーにかけたって寂しいままだな そもそも足りてないんだから