コトダマリ

抜け殻の感性。

家族と呼ばれるもののことを考える

血の繋がりなんていうものはくだらない、それでいて絶対的だ。

文字についた飾りに過ぎないくせに、道徳観で紐づけられる。

 

日々の課題を果たすことは愛ではないと思っている。でもそれを愛と呼び、感謝を強い、当たり前のような顔をしてはぐれたものに指をさす。

 

家族愛とかいうそれを私に求めるのならそのあり方を教えてくれ。

正しさや生き方を感情の圧で押し付けるのが愛ゆえなら、私もそれに倣えばいいのか。

きっともう私には一生分からないのだろうなと思う。

 

何かを失うのは一瞬で、手に入れる機会は一度きり。

 

私の人間性を殺して人権を奪っている当の本人に社会性を説かれた。乾いた笑いが喉を抜けた。

 

いつまでもお人形にしておきたかったね。

自我など要らなかったのにね。

 

私は人間だよ。

 

色んなことが起きすぎて頭が追いついていない。

噛み締めた口の中で血の味がした。

 

震えた声が反響する。

生きていて。何年後のその人のために。