コトダマリ

抜け殻の感性。

幇助

私の中の孤独は私にしか潰せないのだと思う。

根本的なズレを内に秘めているから、見えない壁で隔てられている。

触れた温度は伝えたいところまで伝わらない。

理屈で説明が着くところに答えを求めたくなるのは、温かさがいまいち分からずにいるから。

 

孤独はぽっかり空いた穴のように見えるけど、その穴の中には燻った心残りが、腫れ物みたいな痛みと共に閉じ込められている。

 

星が何億あるだとか、人が何億いるだとか、そういう規模の話を聞く度に、取るに足らない人生に辟易する。

別に何かになりたかったわけじゃないけれど、そんなささくれ程度の人生のほんの一片で私はこんなにも一喜一憂しているの、なんだか、とても、ばかみたい。

 

大好きな人が二度と会えないところへ行って居なくなってしまったとか、人並みの友人関係を築けてこなかったとか、そんな表面上の話をしているんじゃなくて、結局のところ私がどこまでいっても孤独を手放せないのは、自分のことを自分で消化できない心残りに閉じこめてしまったからなのだ。

今の自分の周りの人間関係によってどう影響されるかなんていうのは自我としての安心感の上に成し得るものなので、私が私のことをこの孤独感から救い出してあげない限り、ずっとそれはこのまま。

 

と、分かっていたって、やっぱりなりたくなかった人間になってしまった自分なんか肯定できやしない。

きっと許せなんかしない。

だからずっといつかの私に嫉妬している。