コトダマリ

抜け殻の感性。

希望を持つことは絶望を受け入れること

一寸先は闇だというけれど
闇の中に歩みを進めてみなければ、それが本当に闇なのかだって分からないわけで。
ゲームによくある"一度は歩いてみないとマップが解放されないシステム"はリアル準拠なのかも。

だから私にとっての目的地は、最初から今まで、ずっと未開放マップのまま。

自由になること、人権を得ること、自分の意思で生きること
それしか考えてこなかったから、その先でどうやって生きていきたいのかだって分からない。
ただここから逃げ出したかった。
ただ死にたさを押し殺して日々を生き延びた。

これまでの私にとって、抑圧された水槽の中でなんとか息継ぎをしてもがく事が生きることだった。
怖いところから逃げ出して、人権を得て。
それで、その先にたどり着いたって、私は自分のために生きていくことを知らない。

ただ、誰かを傷付けないために生き延びた。
誰かを見送るまで生き延びた。
取り繕う理由もなくなった。
自由を得て、行きたい場所に行けるようになって
それで、その先で何かを見つけたって、私は本当に伝えたい人には伝えられない。

永遠の孤独、もし闇が闇でなくなったって、それを伝える術もないのなら。

夢の中で手を繋いでいる。
目が覚めて、誰もいない部屋に悲しくなる。
日々、位牌に触れて話している、この1年間ずっと。

何も変わらない。
悲しみは薄れ?絶望は希望を取り戻し?
表面の傷が塞がって、中は空っぽのまま。

戻りたい。そうしてあの日に私も、着いていけばよかった。

そうしたら少なからず、一寸先の闇だって拓けて見えたかも。
そうしたら少なからず、これ以上悲しくなることだって知らずにいれたかも。
そう想ったって届かない。

もう一度、声が聞きたい。

私の ただひとつの。