コトダマリ

抜け殻の感性。

知らない国で、32日目の夏を

今の平穏が永遠であってほしいと願うことと
その願いを成就するために他人を縛り付けることは違う。

立ち止まりたいと思うことも間違いではないが
まだ見ぬ場所まで歩みたいと思うこともまた当然であるし

私の望みを叶えるために誰かの望みを掻き消すことはしたくなくて
私の望むことは、仮にそれが私の知らない場所であっても、そこでまた別の平穏が続くことなのだ。

32日目の8月を永遠に繰り返すような、そんな単調な。

生き延びた、それだけで十分だと思う。
生き延びることしか望んでこなかったから、その先でどうやって生きていきたいかなんて、何も思い浮かばない。

自分の人生を見つけて、大きな選択を出来る人は凄い。
それだけの覚悟も、希望も、信念も、
どこにもありゃしない。


怒鳴られたり殴られたり蹴られたり刃物を突きつけられたり
悪意に蝕まれなくなったという現実を
受け入れるのにですら
まだ時間がかかりそうだし。