コトダマリ

抜け殻の感性。

変わりゆくもの変わらないもの

変わらない関係こそ至高だと思い込んでいる

 

変化することは恐ろしい

 

始まることはとても憂鬱で

始まったその瞬間から終わってしまうその時がやってくることに怯えている

 

「ああなりたい」とか「こうしたい」とか

やりたいことはたくさんあるけど

別に今がよっぽど不幸なわけじゃないから

何かが変わって終わってしまうなら

今を続けていられる方がずっと幸せに思えて

私は変わらない今を望み続ける

 

でもそうして何かを犠牲に今を続けようとしたって

実際のところ永遠なんてなくて

変わらないものもなくて

そういう自分の気持ちさえも少しずつ変わっていってしまう

 

明日の私は昨日の私を置き去りにして、新しい一日を迎える

 

それがまた、悲しい

 

変わりたくなかった

だから、気付きたくもなかった

ただ楽しいだけの今日をまた無限に繰り返したかった

 

私にはいつも

自分ではどうしようもないことのせいで、色んなものが終わってしまう未来ばかり見える

 

変化を望む感情などなければよかったのにと思う

終わる度に、もう二度と変わろうとなどしないと誓う

そうしてその気持ちすら忘れた、変わってしまった私が今日を生きている

 

そして疑問だけが残る。

 

なんで?