コトダマリ

抜け殻の感性。

趨る

指の間を水が逃げていくような感覚。

掴みたいけど掴めずにいる。

 

多くを望むから苦しい。

「人並み」を見上げてしまうから自分の居場所の薄暗さに哀しくなってしまう。

 

自分の生き方とか、今選ぶべき選択肢とか、過去の自分の感情とか、そういうことをよく考えている。

どこかで最善の選択を出来ていたら今頃こうじゃなかったんじゃないかな。

 

髪をハイトーンにして、ピアスを増やした。
食べたことのなかったものを食べて、好きな写真を撮って、家族以外の人と県外に出掛けて、

楽しいと思える時間を手に入れて

 

最愛の祖母を失望させずに(多分そうであってほしいと願っている)良い孫のままで見送った。

 

普通の人にとってはなんてことない日常の些細な心残りをひとつずつ潰しながら生き伸びさせてもらった、楽しかった。

あと、やり残したこと、何があったかな。

 

もう十分じゃないかなって思うんだよ。

 

誰かの中で私の存在が大きいものになってしまうのも

私の中で誰かの存在が大きいものになってしまうのも

怖いなと思う時がある。

疲れちゃったんだよね。

 

今回収出来ている程度の望みで満足して終わっておかないと、私に「普通の人生」がやってくることはきっともうないので。

 

今夜布団に入って眠りに落ちたら、二度と目覚めなければいいのにな。

良いものは良いうちに良いままで終わらせるべきだよ。