コトダマリ

抜け殻の感性。

:p

目に見えないものを信じよ、というのは存外難しい。
手元に何も失くなってから、新しい道を探すのだってそう簡単じゃないし。

その上悲しさと憂鬱さで落ち込んでいるところを鼻で笑われたら
何を以て、何を信じればいいのか。

....

最近知らない人を殺す夢をよく見るんです。

その深層心理が、やり場のない怒りなのか、はたまた映画の見すぎなのかは分からないけれど
夢の中の私は、どうして命の潰えた瞬間を見てあんなに冷静でいられるのか。

愛した者たちの亡骸でさえ怖いと思った。
ふわふわしていて温かくてちょっと前まで動いていた、その温度の冷めていく様は恐ろしかったし、
つくりものみたいに動かなくなった冷たい手をずっと握っていたこと、今も覚えている。

何も失いたくなければ、何も手に入れないことで
それが出来ないから、日々何かを奪われ続けて
奪われる前に手放すことに慣れてしまえば、こんなに哀しくはならずに済むのかもしれない。

だとしても難しいよね。
今まで信じていたものを信じない、という選択肢をとることも。
何も信じるなと自分に囁き続けることも。
そのどちらも。