言葉が不自由で仕方ない。
余計な言葉は100も知っているのに、本当に言わなくちゃいけない言葉はまだ見つけられないまま。
ありがとう とか ごめんね とか だいすきだよ とか
そんな安っぽい在り来りな文字列じゃなにひとつ伝わらなくて
私の感情も私の意志も私だけのものなのに
何億人も使えるような 安っぽい表現でしかそれを表せなくて
キャンバスに今の気持ちを絵の具で塗りたくって
そうしたら少しは伝わるのかなぁなんて思うのだけど
どう考えてもただのヤバいやつ。
きっとだから芸術家ってみんな頭がおかしい。
なんてことを考えながら水に溶ける絵の具を眺めている。