空いてしまった穴に埋め合わせ
誰しもが他の何かの代わりとして生きている
ボタンひとつで取り替えのきく世界だからこそ
私が私でいる理由を
私が私をである証拠を
私自身が一番に探し続けてる
褪せた花を摘み取るように
誰しもが不要になるその時に怯えている
頬を 顎を 指先に 爪先に 伝い落ちていく度に
どうでもいいものが増えていく
ほんの少しの諦めと妥協と開き直りで明日はこんなにも簡単にやってくるので
なりたくもない人間になっていく自分を
子供の頃の自分が嘲っているのが聞こえる気がして
お前なんかさ。私なんかさ。