コトダマリ

抜け殻の感性。

綴じ織る

誰かに届けるためでは無い、自分のためだけの言葉を重ねることで延命してきた。
最初に書いたのは、小学生の時だったと思う。

苦しさをインクに溶かして流し去る魔法を手に入れた。

だからなんだというわけでもないけど、これは私の命そのものだった。
それを、一番傍にいる人間に否定された。

私のしてきたことは「イタイ」とかそんな簡単な言葉で表されるらしい。
だとしたらそうして生き延びた私という人間そのものが「イタイ」のだ。

自分の気持ちを完璧に理解して貰えるとか
誰かと心から分かり合えるとか
無理な事なんだって理屈では分かっていたのに、どうしてこう期待を持ってしまうんだろうね。

分からなくていいから、最初から触れないで欲しいし
分からなくていいから、最初から隠しておこうね。