コトダマリ

抜け殻の感性。

破片を踏み抜くような

誰も居ないはずの部屋から

聞こえるはずのない音が聞こえた

 

……ような気がした。

 

気の所為でしか有り得ないのだよなぁと現実を突きつけられて、色んなことを思い出す。

 

廊下に響くイントネーションのずれた挨拶とか

冷凍庫の食べかけのアイスとか

遂ぞ使わなかった大きめのマグカップとか。

 

謝ることばかりだな。

もう謝りようもないけれども。