コトダマリ

抜け殻の感性。

頬の内側を切った

予期不安というやつ。
過去の出来事に心臓がすり潰されるような。


子供の頃から、そこそこ頻繁にぶっ倒れる。

起立性調節障害とかいう、自分の血液循環すら管理できないポンコツな体なので、何かしらの要因で血圧を調節できなくなった時、脳が酸欠を起こして意識が無くなるらしい。

酸素の薄いところ、気圧、気温、迷走神経反射、同じ姿勢で居ること、立ったままいること、食事や摂取したもの、時間帯、その他諸々。
トリガーは多すぎて未解明。

陸にいるのに溺れている感覚。

重力負荷が増えて
手足が動かせなくなって
息が上手く吸えなくなって
水中のように音がくぐもって聴こえて
視界には白い靄がかかって
首から上が温度を失いながら痺れていって
次の瞬間には地面とこんにちはしている。


だから人間の世界で生きていける自信が無い。
楽しいことをしたいだけだって、自分の体のことは自分が一番信用出来ない。

何度もぶっ倒れて頬の内側を切った、何度目かの血の味がした。

出来損ないが他人の人生に関わるべきじゃないんだよなっていつも思うわけ。